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by ntbirthday
| 2012-03-25 23:00
| お知らせ
当院が映画「玄牝(げんぴん)」の協賛をさせていただくことになりました。
舞台は愛知県・岡崎市にある産婦人科、吉村医院。ここには「自然に子を産みたい」と願う妊婦たちが、全国からやって来る。そこで出産を迎える女性たちを中心に、それを支える家族や先生、助産師の方々の思いや葛藤を取り上げたドキュメンタリー映画です。

普段、私は皆さんと、妊婦健診などで限られた時間でしか接することがなく、私が一体何を考えているのか、きっと無口で暗い人物と思っている方もいらっしゃることでしょう・・・。今後、産婦人科の診療で私の考えていることも少しずつこのブログから発信していけたら、と思っています。
みなさんご存知のように、当院には産科医は私1名しかおりません。だれも相談できる他の産婦人科Drがおらず、孤独です。正直、日々の診療はいつも葛藤の連続です。

葛藤中・・・。
そんな中でも、何とかみなさんに「感動できるお産」を提供できるように、微力ながらがんばっています。
でも「いいお産の提供」と「産科的に母子ともに無事出産を終える」ことの狭間に、いつも揺れ動いています。この2つは必ずしも直結しません。母子ともに無事出産を終えるために、吸引分娩や帝王切開などの医学的介入をせざるを得ない時もあります。
「いいお産」、という解釈は人それぞれです。みなさんの考える「いいお産」は、なるべく医学的な介入の少ない、自然の経過で、かつ母子ともに無事に出産を終えること、でしょう。でも、何らかの医学的介入がなければ、母子を助けられないこともあります。「それが運命である」、「お産は命がけ」、と昔の人なら思ったことでしょう。でも現代の医療に支えられ、慣れてしまっている私たちにとっては、「無事に生まれて当たり前」「医学的介入でかえって悪くなった」と考えている方も少なくありません。
奄美のような離島にある当院において、常勤産科医が私1名しかいない中では、やはり「安心・安全のお産」がまずは最優先です。でも妊婦さんに「満足して、感動してもらえるお産」を提供することも重要と考えています・・・。必ずしも皆様の希望に添えないことや、当院では診ていけず他院を紹介せざるを得ないこともあります。でも、妊婦さんに「出産して良かった」と思ってもらえる、あるいは私たち医療者もみなさんのお産に「立ち会えて良かった」と思える、そういうお産を理想と考えて、スタッフ一同がんばっていきたいです。

今回のこの映画「玄牝(げんぴん)」にはいろんな立場の方々が出てきます。そこには、いろんな考え・葛藤がありますが、共通して言えるのは、皆それぞれの立場でお産に対して熱い考え・情熱を抱いているということです。いろいろ考えるきっかけになるので、是非、みなさんもご覧になって下さい。
映画「玄牝」:4月29日(日)14時〜(映画92分) 龍郷町「りゅうゆう館」にて。
チケット取り扱い: TSUTAYA名瀬店 / (株)楠田書店 / りゅうゆう館 / Sunny Days / 他

舞台は愛知県・岡崎市にある産婦人科、吉村医院。ここには「自然に子を産みたい」と願う妊婦たちが、全国からやって来る。そこで出産を迎える女性たちを中心に、それを支える家族や先生、助産師の方々の思いや葛藤を取り上げたドキュメンタリー映画です。

普段、私は皆さんと、妊婦健診などで限られた時間でしか接することがなく、私が一体何を考えているのか、きっと無口で暗い人物と思っている方もいらっしゃることでしょう・・・。今後、産婦人科の診療で私の考えていることも少しずつこのブログから発信していけたら、と思っています。
みなさんご存知のように、当院には産科医は私1名しかおりません。だれも相談できる他の産婦人科Drがおらず、孤独です。正直、日々の診療はいつも葛藤の連続です。

葛藤中・・・。
そんな中でも、何とかみなさんに「感動できるお産」を提供できるように、微力ながらがんばっています。
でも「いいお産の提供」と「産科的に母子ともに無事出産を終える」ことの狭間に、いつも揺れ動いています。この2つは必ずしも直結しません。母子ともに無事出産を終えるために、吸引分娩や帝王切開などの医学的介入をせざるを得ない時もあります。
「いいお産」、という解釈は人それぞれです。みなさんの考える「いいお産」は、なるべく医学的な介入の少ない、自然の経過で、かつ母子ともに無事に出産を終えること、でしょう。でも、何らかの医学的介入がなければ、母子を助けられないこともあります。「それが運命である」、「お産は命がけ」、と昔の人なら思ったことでしょう。でも現代の医療に支えられ、慣れてしまっている私たちにとっては、「無事に生まれて当たり前」「医学的介入でかえって悪くなった」と考えている方も少なくありません。
奄美のような離島にある当院において、常勤産科医が私1名しかいない中では、やはり「安心・安全のお産」がまずは最優先です。でも妊婦さんに「満足して、感動してもらえるお産」を提供することも重要と考えています・・・。必ずしも皆様の希望に添えないことや、当院では診ていけず他院を紹介せざるを得ないこともあります。でも、妊婦さんに「出産して良かった」と思ってもらえる、あるいは私たち医療者もみなさんのお産に「立ち会えて良かった」と思える、そういうお産を理想と考えて、スタッフ一同がんばっていきたいです。

今回のこの映画「玄牝(げんぴん)」にはいろんな立場の方々が出てきます。そこには、いろんな考え・葛藤がありますが、共通して言えるのは、皆それぞれの立場でお産に対して熱い考え・情熱を抱いているということです。いろいろ考えるきっかけになるので、是非、みなさんもご覧になって下さい。
映画「玄牝」:4月29日(日)14時〜(映画92分) 龍郷町「りゅうゆう館」にて。
チケット取り扱い: TSUTAYA名瀬店 / (株)楠田書店 / りゅうゆう館 / Sunny Days / 他

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